お題箱より

  • 行方不明のログは徒野の塔子さんから頂きました ありがとう
  • テーマは頂いたものなので、セットタイトルとして以外に使用するのはご遠慮ください

あなたを真冬にしてあげる
冬は水晶の気化した群れ
うまれる前抱かれていた冬
>冬がくるね

欠けてゆく月を眠りで埋めたら
まばたきは花の降るように
銀の色は昏い夜
>夜汽車

なだらかに沈んでいく明か星
人さし指に朝が溜まる
睫毛にかかる霓暈
>夜の羽根

きみの空洞にちょうどいい透明
夜を手繰る栞として
ラブソング・スーパーソニック
>しまわれない扇風機より 

細胞核のオーロラが波打つ
そのまばたきはあらゆる星の融点
朝を曳くユニコーン
>スパンコールのあしあと

早生の入り日が滑り落ちてく
わたしを覆う海境が滲んで
催花の玻璃
>銀竹(ぎんちく/夕立)

体温で溶けるフローライト
オーロラが揺れるより眠たい
わたしが触れるまでうたわないで
>モッキンバード

胸に棲まうか、目だまに睡るか
唇に雨を隠しているね
いつかだった今を光らせて
>夜のいきもの

夏がすこしずつひびわれては光る
ひと声ごと暗くなる睫毛の影
ほどかれた傷が鳴り止まない
>風鈴の音

ギンガムチェックに陽だまりを引っかけて
君の匂いになれない欠陥
お皿に群れるビスケットたち
>今日はいい天気なので、なにもかもお休みにして寝ます

夜をかき混ぜたシュプール
あるときはしっぽ、あるときはリボン
クラブナイトとシンデレラ
>長針と短針

ポルカドット走る流星
さみしいときにさわれるまぼろし
「わたしが海でも掬ってくれなくちゃ嫌」
>すきな香り

降る水は透明な火の卵
百色で同じ言葉を言ってあげる
雨より遠くにいかないで
>梅雨と夏と紫陽花(と二宮匡貴)

「お砂糖は宇宙」と唱えて4つ
夕景が苺の蕾に沈んでく
君が射手座だったとしても満月は欠けない
>カフェでモーニング

渾天儀にこもれびの流星を
夏を塞ぐつめたい手
眩むたび青が深くなる気がしてた
>ラムネ

指で拭える呪いが百年あなたを抱くように
しおからい睡魔の羽ばたき
息継ぎが暗やみに上手く混ざらない
>あなたの名前がついた口紅

ひこうきは星座の部品
子守歌が息をする
暮れなずむ、の欠片を鳴らして
>眠りにつく魔法

口癖に花の模様が増えていく
かき集めた陽の光を冠にして
まだ神さまの鼻歌だったころ
>うさぎ

easy dizzy
氷の中で跳ね回る光が割れないように
ただの真夜中、という名前
>ジャズとお酒

コーヒーの澱みにもこもこの妖怪
午睡を光れアストロノーツ
きみに会うためのドレスコードが剥ぎ取られて
>ひつじの夢

ポルカドットで踊るフォーク
空腹に効く君の小言
カトラリーの運転手
>おいしいレシピ〜サラダチキン編〜

コップ一杯の海を染めて
胸に日照りの種
喉もとに月が溜まる
>朝顔

あなたが生んだ虹くらい覚えてて
まるい雨はビブラフォン
朝顔が人混みに掠れたまま
>水風船

野うさぎに羽は与えないで
小さな真冬と手飼いのまぼろし
鱗のエメラルドをあなたには剥いであげる
>りんごたべたい

プレシオサウルスの永いまばたき
結晶の遠浅が対岸まで続いて
幽霊よりも塩からい夢
>水の色

スポンジケーキに野ばらを咲かせて
音にならない文字はうす紅
傷には満たない小さな欠損
>ローズ

ポリクローム・アトモスフィア
まだ今日になれない昨日を捨てながら
前髪に絡まる星、星
>なにも言わずにすれちがう

日ごと膨らむわたあめの怪獣
恋が五感を追い越してしまう
「涙が真珠じゃおいしくないよ」
>わたしのこころに棲んでいる

まだ色を注ぐ前のフローライト
「濁れば濁るほど甘いの」
割れた虹が流れている身体
>少女

リボン結びで苦しくなれない
母音に魔法を混ぜている
呼吸のたびきみを花に埋もれさせてしまう
>まじない

空腹に詰め込む100のキス
「二人のひみつ、きみの正体が幸福ってこと」
わたしの余白がきみの形をしていたから
>レオマオお題

さっき捕まえた蛹が手の中で夜になっている
薄い海が降っていた
制服の下に隠したとげが
>初夏 について

鍾乳石が花をつける速さ
きみの背中に夏の大三角を探すこと
火星の裏へは小舟でお行き
>安らぎ について

不可視の色を何と呼べばいい
君の澄んだ失望に環をむすぼう
心音が鎖のようにこぼれ落ちて
>及川徹の夢女お題

瞼のうらに星のない夜を見ている
愛なんかで触れないで
吸って吐く透明を楽園と呼んでいた
>ヒロインになれない女の子

衛星を縛るリボン
きみで身体を薄めてほしいよ
雨よりも眠たい寝息
>ペーパーナイフ心中

揮発するオーロラをくぐる度
手織りの魔法で捕まえて
太陽はポップコーンの集合体
>好きな匂い

羽化した春が透けている
little novas
花かんむりの白が燃えているみたい
>若草

神さまの指がうたえば
抱きしめるための稲妻
胸ポケットに棲む天使
>ピカチュウ

透明な火で結んであげる
ふたり同じ影が痣みたいに広がって
入り日の下で息をして
>大倶利伽羅の夢女お題

燃える海に見下ろされている
花の匂いで縛り付けないで
更新されていく生まれ変わり
>夏のさまざまな色について 

お化けの歌う「夢ならば覚めないで」
オーロラの寝床から
昨日が青くなってゆく
>眠れなかった夜のこと

まぼろしを吸って吐く
チョコレートに蒔いた種子
短い呪文は悪い魔法
>トラウマ

一つずつ海を失ってく
水溶性シグナル・レッド
夢がうるさくて聞こえなかった
>夜明けについて

満月を削る無音
痛覚に聖域が雪崩れ込んで
振りかざす慈悲がまるでステンドグラスみたいに
>神様のいない日

キャンバスの名はシトロン
あなたに聞こえなかった光たちが
膨らんでく春を飼ってた
>片思い

眠りが降るのと同じ速さ
恐竜はロリポップの花束を手に
春まではあと3曲
>都バス

まどろみの青い濃淡
あの火が過ぎた胸がずっと灼けたまま
気高さと幼さが同じ音階で
>サファイヤの毛並

零すように夜を割るブルー
映画一本分の羽ばたきの下
ばら園のピアノが乾かないうちに
>午前5時半

もぐらの巣穴から見る間に花が溢れ出して
目が覚めるといつも失くしてしまう名前
テラリウムで惑星を飼うための10か条
>あなたのこと

拭い忘れた前世が鳴る
跳ねる雨の銀、白、銀
あなたの清らを何に喩えても息が出来ない
>むらさきのすみれ

吹き出しの余白に植えるナズナ
ビスケットみたいなフリルの中
うつわに群れるは背徳の彗星ども
>夜に眠くなる前に

あばら骨を鳥の羽みたいと笑う
真冬の罅を舐めてゆく春、春よ
空洞のための羊毛・綿飴・今日の夢
>花盗人

胸はいつも花びらの形に潰れていった
待ちぼうけの嵐を撫でてよ
模様になるには拙い言葉で
>3月

目に見えるすべての悪魔たち
どの星にも"I love you"の在庫がない
「虹なんて撒き散らすためにあるんでしょ?」
>光の三原色

春のえりあしを触ったね
ポケットに入れてあげたい鼻歌
食べかけの四季でもいいからちょうだい
>二宮匡貴 春

われわれはみな試験管に注がれた海である
音になれば魔法、という綴り
運命は新芽みたいな匂いがする
>香水

鈍器と凶器とフリルと刺繍
信号に愛とか恋とか混ぜないで
沈むにも浮かぶにも必要な金貨
>チョコレート

こんな空白をまばたきで呼んで
幽霊のしっぽは三拍子
うまれるならいつか太陽が錆びる日に
>プロブレマティカ

群生している十六分音符
眠りをかぶせてくれる魔物
きみは抱きしめるための形をしてるね
>黒

テレポーテーション・ランデヴー
無垢の皮をだめにして
「リボンはほどいてしまったでしょ?」
>ショートカット

1980円でも魔女の祝福
エメラルドに水中都市が透けて見える
虹が堕ちたら迎えにおいで
>ドロシーの靴

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