Kissin' my sunny hell


わたしを鎖す特別な天球
キスに暗号を混ぜないで
君が運ぶあたらしい太陽
耳たぶに触れる"I love you"
見つめると流れ星みたいって
頬ずりをすれば溶けてゆけると思ってた
ペンギンのためのユー・エフ・オー
君の名前じゃない君をちょうだい
まばたきで海をかきまぜて
爪の先が唇を撫でると世界が膨らむような気がした

いつでも呼吸ひとつ分わたしを抱いてて
あなたのためにまるい星
胸よりも暗い夜
世界が逃げないようにカーテンを閉めて
名前を呼ばれるとリボンでくるまれたみたいな気もち
夜はホットケーキのふかふかをあげたい
境界線はチョコレートシロップで
フリルの海をくぐったら
君の名の付いた悲しみだけ冷蔵庫にしまっておく
心臓ごと、赤いリボンで

フリーハンドで星座線
夜ごと君がくれる彗星たち
鋲を打つように海を被せる
地球が君に似ているの
「空っぽなら愛とか入れてもいい?」
君の触れていない細胞が光ればいいのに
口づけで透けていく背骨
君はうまれたばかりの羽の匂い
コーラにネオンを溶かしたら
ジャンク・ヒロイン

君を照らせもしないただの虹
わたしのいない背中を寒いって言って
いつだってシャツのボタンを外せば天国に届くわ
君がわたしを失えない呪文
ベッドルームに歌を持ち込まないで
「わたしのものって名乗ってよ」
聞こえなかった言葉で百年続く幸いを
似合わない色を教えてほしい
ため息も全部食べてあげる
カメラに映る唯一の永遠がぼくだよ

ハート形に傷を書いてあげる
チュールレースの砦を破って
スプーンに乗り切らない幸福も
ちゃんと呪ってくれなきゃ嫌
朝焼けも北極星も君の向こう
キスで割る無音
言わなくてもいい愛を100回言うよ
跳ねた髪が月を割って
色を選ぶ指に取り憑いたでしょ
君の溶けている空気は少し熱い

肩甲骨に透明な刺繍で"  "
わがままで君の両手を埋めたい
胸に光らない愛ばかり
メトロポリスの余白として
たとえばシャワー中の鼻歌で思い出して
君の名前しか呼ばない心臓
わたしを忘れて泣かないで
両手ぶんの幸せしか運べなくてごめんね
首にかけるリボンの色は君が決めていい
治らないオーロラをあげたい

わたしのことを愛というのよ
胸は鳴らない、泣いているだけ
その指でどの星をなぞったの?
わたしにだけ分かる呼吸で言って
手づくりの羽でも良いのなら
噛みあとから何の花が咲くと思う?
口移しで与えられる眩暈の甘いこと
恒星の幼獣
首すじがバニラアイスクリームと同じ色だから
結んでいる傷が癒えないように

意地悪のアナグラム
ワンルーム・エデン
昨日のアイラブユーは何の味だった?
ぬるい火が耳朶を辿っては
血も涙も誰にもあげないで
わたしの手のひらに生まれた冬が宿るなら
わたし以外を光と呼ばないで
眠れない夜は好きな食べ物を一つずつ教えて
君を覆い隠せるくらいの夜
悪口のすき間から見えてるしっぽ

借り物の宇宙にくるまれている
「チョコあげるから運命の人にして」
きれいな方の目玉焼きを君にあげること
好きな歌を伝染してほしい
残らず展げながら足りないなんて言わないで
太陽の指名料
もっと渇いた言葉で呼んで欲しい
見える魔法ならちゃんと触って
踊る代わりに頬を撫でてよ
もうわたしをぜんぶあげてしまった

電車が揺れるたび星が落ちて
花よりも火に喩えてくれる
プラネタリウムみたいなまばたきで
痣よりも良く燃えるひび
こぼれた愛の歌を君はきっと掬ってしまう
見えないわがままをあやさないで
きみの使う「ぼくら」という国
宝石でも幽霊でもない愛なので
わたしの名前は悲しくなくても使っていい呪文
君と世界を満たしていたいよ



Happy Birthday
Leonardo Watch
2018.5.14

オーロラ片

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