love song from my hell garden


青い陽がわたしを圧し潰すとき
種を蒔くように色を突き立てる
love song from my hell garden
くるぶしを星座で縛って
暗やみでだけ愛にみえる
瘡蓋を熟れた実みたいだと笑う
結びもせずにほどき方なんて聞かないで
under a noisy spell
指にはレグルスの牢
「骨も目だまも砂糖細工じゃないのよ」

エメラルド・チェリーの鈴生り
沈黙に羽ばたきが充満している
名前の母音に太陽が潜んでいるね
心室に水銀の滲み
星も流れない身体で良ければ
止め処なく振りかざす慈愛
破れ目だらけの周波で言う
「夜を光らせたのはきみ?」
心臓は割れたクッキーみたいな薇
動脈から愛の歌が滴っても

もうずっと花を浴びているみたい
瞼の縁を朝焼けが覆っている
1ミクロンのけだものたちが束になって
I hate youを書くのに相応しい花
水底のリトル・サン
きみを照らせるただ一つの影でいる
ひまわりはハニーフレイバーの麻痺毒
蛇のいばらを潜って来てね
一等星がみんな砕けて壊れてもいい
その手のひらでぬるい海になる

光と色で踏み付けにして
皮膚に鱗もフリルもない
惑溺は遺伝子のかたちをしている
創世よりもきみを護れる劣等だよ
わたしにだけ甘ったるい病毒
エデンには酸素なんてないというきみ
こんな霧が全部プリズムに見える
わたしの悪魔を飲み干さないで
この傷にはもっと乱暴に潜っていい
キャンディボックスの戴冠式

空気より透明な鎖
ふたり五線譜の上で転がっていよう
汚すために無地のドレス
極彩色で窒息してくれ
「砂になったわたしを抱ける?」
きみの留め金をひとつずつ外してく
脱け殻が愛撫されるたび
運命が施錠されていく
きみに生まれ直すために必要な災い
きみが穢したすべてが甘い

地獄ひとつチョコレートにするくらい訳無い
wanna be Ms. Specifica
口を閉じたら手乗りの地球儀
Tシャツから宇宙の匂いがする
その幼さは水鳥か蔓草の系譜
きみが指で描くわたしの展開図
湖として愛でられていた5分前
言葉を取り上げてまで踊らせないで
安息は大体腕を広げたくらいの大きさ
熱も上澄みも統べられていたい

唇から極彩色が漏れないよう塞いでいて
ダイヤモンドと銀の隙間から抱き潰す
聴覚を飛んでゆくロケット
名前ひとつで誑かしてみて
ひび割れた匣では星群が騒いでいる
横たえた水槽に水飴を垂らし続けて
吐く息の味を何かに喩えたりしないで
泣き声はちょうどきみのひと口大
信号を待つ間跳ね星を宥めている
触れるのに夢を隔てたりしないで

心臓は楽器じゃないのよ
何にも似ないよう丁寧に踏み躙ってね
背骨の中に火があって息を吸うたび噛み付かれる
ときどきは水晶みたいに撫でてほしい
底なしの冥やみでも手を引いてあげる
オーガンジーの群れから掬い上げて
浸かっているのは甘い泥水
羽なんてベビードールより役に立たない
きみの毒とわたしの忠誠が同じ透明度をしていること
夜が澱むたび皮膚に蓄積されてく

せめて牙だけはわたしのものでいて
溶けているとき誓うなんてずるい
細胞ひとつ抱き合っていられない
愛を帯びて重くなってく名前
胸のふたがもうどうやっても閉まらない
お星さまにねだる「わたしが食肉だったなら」
捻り潰すたび彩度を増して軋む
少しずつ少しずつ幸福は致死量に手を伸ばすけれど
五感をリボンでぐるぐるにして
どの衝動に閉じこめてくれる?

きみの毎日を口移しで少しだけ分けて
痛いこと全部ビスケットみたいに食べてあげるよ
いつでも幸いと隣り合う呪い
標高1.6mの天国がわらう
朝はいつもきみの背越しにやってくるから
燃えても枯れても血にまみれてもわたしの頬を撫でていて
すべての幸福にブルートパーズの気配がすること
the catcher in the metropolis
二人乗りの小さな日々
きみを世界で満たしていたいよ


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